資格の勉強方法について
先日、最近お話する機会を継続的にいただいているClubhouseにて、いつもとは少し毛色の違う、「資格の勉強方法」というトピックで、弁理士資格試験攻略に始まり、英語の資格テスト、最後には資格と人生という壮大な?話にまで盛り上がり、色々と楽しく心に残る回だったので、少しこちらでもまとめてみたいと思います。なお、下記Clubhouseの部屋から、アーカイブが聞けるかもしれませんので、もしご興味あるようでしたら、どうぞお聴きください。
いわゆる難関という資格を目指す場合、個人的にはそれなりの覚悟と環境の整備が必要だと考えています。特に日本の場合は、先日のClubhouseでも話題になりましたが、一定の能力を図るというよりは、定員の決まっている枠に対して熾烈な戦いが繰り広げられるという構図が多く(いわゆる士業の資格の場合)、日常の多くを犠牲にするという期間が長期に及ぶ覚悟がいります。家族の理解、仕事との両立、もしくは仕事を思い切ってやめるという選択、その場合の経済的なリスクヘッジ、すなわち本当に人生を左右する選択となるでしょう。また、残念ながら何年か挑戦をしてもダメだった場合(日本の資格制度のよくないところ(と個人的には思っている)の一つとして、年に1回しかチャンスがこないので、必然的に数年にわたる戦いとなります)、出口戦略を考える必要もあります。
一方アメリカの場合、今回話題にあがったバーエグザムなどは、日本の資格試験とは少し異なるようで、一定の点数を示すことができれば合格となるようです。しかしバーエグザムの受験資格をゲットするまでの道のり、すなわち数年にわたるロースクールでの厳しい毎日という修行を潜り抜けるという意味では、アメリカの場合も、相当の覚悟と経済的負担が伴う、大変な道のりであるといえます。
さて、いわうる日本の資格試験で必要とされる暗記力については、個人的には自分自身が視覚から覚えるタイプか、耳から覚えるタイプかを見極めることで、より自分に合った効率的な暗記方法が見つかると思っています。私の場合明らかに視覚から覚えるタイプだったので、いつも書籍はカラフルなマーカーや線引きでいっぱいになっていました。また、特に法律系の試験ではたくさんの書籍を扱うことになるので、電子書籍化も今は大きな手段になると思いますが、私が資格試験に挑んでいた10年ほど前は、度々本の裁断サービスというものを利用していました。重い荷物をいつも持ち運ぶのが個人的には負担に感じていたので、そのあたりの負担を少しでもなくす工夫ですね。
あと、暗記することが中心となる法律系の資格の勉強は、インプットの講義を聞いているだけでは試験に合格するスキルは身につかず、とにかくアウトプットを繰り返すことが重要だと思います。日本の場合、特に論文式試験はいまだに手書きで行われているので、制限時間内に決められた文字数で合格に必要な情報を如何に吐き出すか、これは訓練しかありません。インプットばかりしているとつい勉強をしている錯覚に陥ってしまいますが(確かにインプットも必要なのですが)、必ずアウトプットを繰り返すことを心がけることが合格への近道だと考えます。
語学の資格テストの場合、別途こちらのブログやnoteでも少し書いていますが、私はいわうるテストのための語学学習が苦痛なタイプなので、できるだけ自分の興味のある分野などで、その語学を浴びるように、日々の生活にいろんな工夫を仕掛けることが多かったです。テレビは少しでも二か国語放送ができるなら英語で聞く、インターネットラジオも英語、ニュースは英語で読む、そういったところでしょうか。今はいろんなリソースがあるので、日本にいながら、少なくとも英語については完全に英語尽くしの生活にセットすることができるかと思います。
最後に、これはあくまで私見ですし、資格にもよりますが、資格を生かすも殺すも自分次第です。資格はあくまでスタートにすぎず、資格を持っていたからと言って万能ではありません。しかし自分が思い描いている人生プランの中に、その資格が必要だと感じるのであれば、たとえそれが難関資格であろうとも、私はその資格に挑戦すべきだと思いますし、たとえ残念ながらその資格が取得できなかったとしても、そのことで人生が無駄になることは決してありません。人生が無駄になったかどうかを決めるのは結局自分自身なので、自分の人生を生かすも殺すも結局自分次第なんだと、私自身は思っています。