ロースクールでの勉強について
前職を退職してから3ヶ月のブランクののち、とても久しぶりにフルタイムの学生という生活に戻り、気がつけば社会人になってから十数年、途中弁理士試験によるブランクなどもあったとはいえ、今までの生活とのギャップやその新鮮さに驚きつつも、新たな生活のスタートを切りました。
私は日本のロースクールの未修枠というのに入ったのですが、実質はほとんど法学部からの学生が来ているようです。日本でロースクール制度が始まって約20年の間に、いくつもの制度改定の変遷があったようですが、現在のトレンドはおそらく、とにかく最短で弁護士になって世に出るために、学生の方は法学部から予備試験の勉強をしつつ、ロースクールの既習コースを目指す(最近はさらに飛び級制度もできているようです)、ということのようです。
私はおそらくかなり異質の経歴な上に、純粋未修に近い状態なので、まずは進級を目指すという目標に切り替え、それでもすでに各科目の予習復習にいっぱいな感じですが、今のところ(何もわかっていないのに言う立場ではないかもしれませんが)、ロースクールはロースクールなりに、入ってきた以上目の前の学生を2年または3年後に(ちなみに在学中司法試験受験制度みたいなものもできたようです)司法試験受験にふさわしいレベルにするよう、いろいろと工夫しているように個人的には感じました。
兎にも角にもまずは予習、復習をしっかりと、その上で「自習」大前提とのことなので、まだ手付かずの科目はその科目の講義が始まる前に、少しでも手元にある教材で外観をつかむようにしたいと思っています(多くの教官もそれを進めていたので、ブランクの間に自分が行っていた勉強の方向性が間違っていないことが確認できたのはよかったです)。
各科目の基本書については法学部でもない私は情報を持ち合わせていなかったので、そういうところをちゃんと教えてもらえるのは(当たり前ですが)、ロースクールに入ってよかったと思う一つでした。
なお、予備試験はやはり相当難易度の高い試験のようです(予備校の話ばかり聞いているとついそうではないという錯覚に陥りそうになりますが、実際はやはり狭き門という印象を受けました)。
私の場合、一方で弁理士としての仕事も続けているので、色々と大変なこともありますが、一度きっちり一般法を勉強したかったと長年思っていたため、こうやってロースクールで勉強する機会を得られたことは、しんどいながらも非常に恵まれたことだと個人的には考えています。